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笙
(しょう)
鳳凰(ほうおう、伝説の瑞鳥)が羽を休めている姿を模した形をしていることから鳳笙とも呼ばれます。その音色は「天から差し込む光」に譬えられます。
17本ある竹の中の15本に簧(リード)が附いており、吹いても吸っても発音するため、途切れなく演奏することができます。呼気によって簧が結露すると音が出なくなってしまうため、火鉢や電熱器を用いて楽器を暖める必要があります。
曲中では5〜6音の和音(合竹)を奏することが多く、手移りと呼ばれる独特の指遣いがあります。他の管の奏者は、先行する手移りを聞いて音程を摑みます。また、そのタイミングによって曲の緩急が左右されます。(写真の笙は鈴木治夫氏 2017年 製作)

篳篥
(ひちりき)
篳篥は表に7つ、裏に2つの指孔(ゆびあな)があります。
竹製の本体(竹管)に葦(よし)を削って作ったリードを差し込んで吹く縦笛です。
とても小さい楽器(約18cm)ですが、音量は豊かで力強い音色で、合奏では主旋律を担当します。
息使いや口の中を容積を変えたりして歌うように自由に演奏できるのが特徴です。
篳篥は「地上にこだまする人の声」を表しています。

龍笛
(りゅうてき)
龍笛は別名「横笛(おうてき)」とも呼ばれています。
笛自体は竹製で、歌口(息を吹き入れるところ)の他に7つの指孔(ゆびあな)があります。
息の強弱によって同じ指孔で1オクターブ異なる低い音と高い音が出せ、装飾的な旋律を奏します。
龍の笛という名の通り、その音色は「天と地の間を駆け巡る龍の鳴き声」を表しています。
他に笛には「高麗笛」、「神楽笛」と呼ばれる笛があり、演奏する楽曲に合わせて使用します。

楽器紹介
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